クリシュナマチャリア師の教えでは、 呼吸の状態 を最も大切にしています。
私たちは一人一人が違うように、呼吸の状態も、一人一人が違います。
呼吸の長さ、深さ、
「その時」によって、同じ人でも呼吸の質はいつも違います。
これは本当に大切な事です。
ヨーガの柱は、呼吸です。
なぜなら、呼吸は生命の柱です。
ヨーガは、生命についての教えです。
T.クリシュナマチャリア師
アーサナは、ポーズの形ではなく、呼吸の状態が大切
例えば、アーサナは、ポーズの形や見た目よりも、呼吸の状態を尊重しながら行います。
「あなた」が楽にできる、気持ち良い、心地良い呼吸で進めていきます。
だから、数名で行うグループクラスでは、講師やみんなで合わせて動くことはありません。
みなさんそれぞれに、自分の呼吸に合わせて動きます。
初めは、戸惑いや驚きなどを感じるかもしれません。
でも、Yogaの言葉の意味は、繋ぐ。
自分と繋がって、自分自身の今を知る。
だから、戸惑いや驚きも大切な気づきです。
安心して、心地良く感じる自分の呼吸を見ていく。
常に常に、その時の自分の呼吸を中心に置いて、心の方、内側の方から、練習を続けていく。
そうして続けていきながら、「あなた自身」の「その時」のアーサナを、気持ち良く味わうことができます。
そこから、日常の中にも自分の心地良さが、ゆっくり広がっていきます。
ヨーガは、呼吸の質を良くしていくもの
ヨーガの練習のツールは、アーサナだけではありません。
āsana(アーサナ)、prāṇāyāma(プラーナーヤーマ)、mantra(マントラ)、dhyāna(瞑想)…その他にも多種多様のツールがありますが、全ての練習の中心は、呼吸。
練習をする あなたの呼吸が中心にあります。
全ての練習は、呼吸の質を良くしてくれるものです。
ヨーガは、「生命」についての教え
人生、生き方。自分の人生。
自分以外になろうとしたり、
誰かのために自分を抑えたり、自分を変えることでもなく、
何かを付け足すことでもなく、
あなたが元々持っている、そのもの。
内側のもっと深いところで、
大切にしたいことや、
何がしたいか、
どんな風に生きていきたいか。
内側に繋がっていくために、自分自身を見ていく。
こうして文章にすると短くなってしまいますが、本当に大切な教えの一つです。
”人がヨーガに合わせるのではなく、ヨーガをその人個人に合わせること”
T.クリシュナマチャリア師