クリシュナマチャリアの教えのヨーガには、多くのヨーガの定義があります。
今日は、その中の一つについて書いていきます。
aprāptasya praptiḥ yogaḥ
prāptasya rakśaṇaṁ kṣemaḥ
śri Ramānujā
ヨーガとは、今、不可能なことを可能にしていくこと。 そして今、可能なことをそのまま守って、保ち続けること
この言葉は、ヨーガクラスにいる時や、ヨーガの練習だけのことではありません。
なぜなら、ヨーガは持って生まれた自分の命をどう生きるか、どう在りたいか、
自分の人生、生き方をサポートしてくれる教えだからです。だからこのヨーガの定義は日常の中に活きる尊い教えです。
自分が本当に行きたい方へ、より良い方向に進んでいくためにサポートしてくれるのがヨーガの教えです。
本当に行きたい方向に進むために、出来ることを少しづつ増やしていく。
そのために、今より良い方向に進むために、邪魔をしている不要な習慣や癖をやめていけるようになる。
本当はこう在りたいと感じている自分を正直に表現するために、重りになっている執着を手放していく。
日常の中、そしてもちろんヨーガのクラスでもそうです。
例えば、クラスの中で、全く集中できなかったけど、一つのアーサナのうち1回しっかり集中ができるようになる。
出来なかったアーサナが心地良くできるようになってくる。
出来なかったマントラの発音ができるようになった。
生活の中でだと、夜更かしをやめて早起きがしたいのを、週に1日は夜更かしをやめて早起きができるようになる。
体に良くないと思いながらも、ジャンクフードをつい食べる習慣があったけど、やめれるようになる。
言いたいことがなかなか言えなかったけど、少しづつ言えるようになってくる。
本当は噂話はしたくないのに、周りの人々や環境に合わせて噂話をしていた習慣をやめれるようになる。
これらは全て、ヨーガです。
こうした習慣や癖などを一時的じゃなく、自分の中に定着させていくことは、本当に難しいことです。
一時的にやめることができたとしても、またふとした拍子に戻ってしまうことがよくあります。だから、この教えを実践していく上で本当に本当に大切なことは、可能なことをそのまま守って保てる優しいステップで進むことです。
これもクリシュナマチャリアの教えでは、とても大切にしていることです。
いきなり進まない。急がない。焦らない。無理に自分を押さない。でも、諦めない!!
優しいステップで進んでいても、今まで長い年月、自分に馴染んでいた習慣や癖、執着などを手放していくのには、本当にしんどい時もあります。すごい勇気がいる時もある。
だから、ヨーガの歩みには先生の存在は不可欠です。
より良い方に進んでいくために、
ヨーガとは、今、不可能なことを可能にしていくこと。そして、可能なことをそのまま守って保ち続けること。
本当に進んでいきたい方へ、より良い方へ進んでいくためにヨーガの教えはあります。
今、変えていきたいことはありますか?
丁寧に進むヨーガの歩みは、ゆっくりです。ぜひヨーガを始めましょう!